撮影日記

ダンス撮影でダサいカメラワーク、振り戻し?

振り戻しってのは私が勝手に付けた名前です。
正式な呼び方があるのか不明なのでこう呼ぶことにします。

どう言ったものかというと
カメラ本体を左右に傾ける撮影方法です。

どんな映像なのかというとこんな感じのヤツです。

この映像は2018年に撮ってたものですが
当時はこんな感じで、カメラを左右に傾けながら撮ってまして
これがエスカレートしてくると、もっと激しくなります。
見る人によっては酔います(笑)

初期のころにやってしまいがちな撮り方なんですが
やってる内にどんどんエスカレートして左右にグルグル傾けるようになります。

当時はめちゃかっこいい!
なんて思いながら撮るんですが、これは幻想でした…

ダンス撮影において、カメラを斜めにして撮影すると迫力が出るのは間違えなく
今でも多用してますが
これには以下のポイントがあります。

◆振ったら戻さない

◆音楽の盛り上がりに合わせる

◆回転させる中心に見せたい部分を合わせる

この3点に注意すれば、見やすくてダンスの迫力も伝えられる映像に
近づけるのではないかと思ってます。

カメラングルは時代ともに変化していくかと思いますが
現時点で私が注意しているこの3点をそれぞれ解説していきましょう。

◆振ったら戻さない
実際の撮影ではカメラを左右に動かし続けてます。
なので、正確には編集で傾き切ったところでアングルチェンジさせます。
カメラを傾かせながらゆっくりズームinやoutを掛けると
違和感が薄れ、迫力も更に増します。
1カメのみでの記録撮影の場合や、生配信ライブの時はやらない方がよいです。
悩ましいのが生ライブ配信兼編集有りの場合です。
この場合、編集優先のカメラワークにして
生配信の時はスイッチャーさんのセンスに掛けるしかありません。

 

◆音楽の盛り上がりに合わせる
ダンス動画撮影では重要になってきます。
音楽が大人しい時にカメラ傾けてもあんまりよくなくて
やっぱりリズムが激しくなったり
ダンサーの動きが激しくなったりした見せ場のココって時に
やるのが良いかと思います。
ですので知ってる曲だと錆びの盛り上がりが分かるので
事前に来るかなって、ある程度予測しながら撮る事が出来て有利です。
なにより私のテンションが上がります(笑)
その他、ダンサーの技に合わせて傾けるのもいいです。
例えばボディーウェーブ系なんかアップしながら
動きに合わせて傾けるとハマりますが
カメラワークに瞬発力が必要で難易度は高めですね。

 

◆回転させる中心に見せたい部分を合わせる
カメラを傾ける時は
その場面で見せたいものを中心に回転させるイメージです。
ですので、あまり引きで回転させてしまうと
画面全体がなんとなく傾いてしまい
ただのブレというか水平が出ていない気になる映像になる危険があります。
但し、ズームアウトしながらのカメラ傾けは迫力が出てアリです!
基本ズームで被写体に合わせて回転です。
例えばバストアップのズーム状態で
顔を中心に傾けると、ほとんど違和感なく
映像に躍動感を付けることができます。

最近はこんな事に注意しながら撮影してますが
なにせダンサーはステージ上を縦横無尽に動き回るので
常にカメラのファインダー内に収めるのは不可能です!

被写体がフレームアウトしても急にカメラを振って合わせるのは厳禁!
ゆっくり動かしてダンサーを捉え直しましょう。
被写体外しても、カメラの動きがゆっくりだと
意外と使えるシーンがあったりますが、急に動かすと
その前後の映像が全部使えなくなります。

そんな事に注意しながら撮った最近の映像がこちらです。

いきなり結構回転させてますね💦
でも上の初期のころと比べるとだいぶ良くなってませんか!?
これは音楽に合わせて動かしてます!

まあ上の2018年の映像は2カメで
しかも観客席から撮ったもので、下の4カメで
公式撮影ポジションから撮ったものと比べるのはナンセンスですが
あくまでもカメラワークの話です。

他にもいくつかテクニックというか気を付けているポイントがありますので
またの機会に紹介したいと思います。

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